2002/03/11 (月) 00:59:07 ◆ ▼ ◇ [mirai]FFコンサート@2002220 02/02/21(木)15:29:31
大きな期待を胸に、友人と東京国際フォーラムへ向かいました。
会場は思ったよりも大きく、しかも満員になるのは確実で、
当然オーケストラがある程度鳴らせるのかという心配も起きます。
指揮者が登場し、照明が落とされ、コンサートは始まりました。
指揮棒が振られた瞬間の、その始めの音で、僕は唖然としてしまいました。
楽団からではなく、ステージ両脇のスピーカーから聴こえて来たからです。
当然、実際に楽器を弾いているようには聴こえず、
まるでCDを大音量で流してるかのような印象を受けてしまい、
鳥肌が立つ、ましてや涙腺が熱くなるなんてことを
微かに期待してたのが馬鹿らしくもなりました。
特に酷かったのは、ピアノソロで「ザナルカンドにて」があったんですが、
その音がMIDI音源のような細い、つまらない音で、正直腹が立ちました。
とてもSTEINWAY&SONS(だったと思う)の音とは思えませんでした。
「生演奏独特の、迫り来る空気感に圧倒される」と、
司会を務めたFF10のティーダ役、ユウナ役の声優さんは言ってましたが、
そんなものは微塵も感じられませんでした・・・。
普通あれくらい大きいホールでは大編成を組むんですが、
今回は録音に使うような、中規模の編成でしたし、
感動させるには大きい音圧のほうが分かり易いというのも理解できます。
しかし、純然たるフルオーケストラの響きを期待してただけに、
興醒めしたまま、あっという間に2時間が過ぎていました。
あまり言いたくはありませんが、「子供騙し」的な要素が感じられました。
つまりゲームとしての「FF」ファンからは拍手喝采が起こるかもしれませんが、
客観的な、音楽的なコンサートとしての価値というか、
FFを知らない人が愉しみ、感動できるコンサートではなかった気がします。
ただ、よく聴いてみると、流石は東京フィルといった感じで、
表現も新鮮さがあって、技術的にも巧いなぁと感じましたし、
白鳥 英美子さんのベテランの実力が素晴らしく、
トーンもピッチも安定していて、落ち着いて聴けました。
選曲も悪いとは思えず、それだけになぜアンプを通したのか、
中ホールで2日にはできなかったのか、と残念で仕方ありません。
6000円は確かに安過ぎましたが、素晴らしい演奏のためなら、
1万円でも2万円でもお金は出して構いませんでした。
この記事で気分を悪くされた方、すいません。
僕は音楽が好きですし、植松音楽もFFも大好きです。