「ところでその宝石やけど・・・・・・」 覗きこみながら、香山さんが言う。 「何ですか?」 また理屈をこねて、わけ前を・・・・・・? 「任せてくれへんかな?」 「えっ? どういう意味ですか?」 きょとんとした顔の真理。 「わしの知り合いに、宝石屋もおるから売 ったろかっていう・・・・・・」