2002/04/03 (水) 22:03:41        [mirai]
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 時は第二次世界大戦の日本敗戦直後、日本はアメリカ軍の支配下に
置かれ各都市では多くの米兵が行き交う時代でした。兵庫県の中規模
都市である加古川市においても多くの米兵が我が物顔で街をのさばり、
治外法権を盾に多くの事件を起こし多くの日本人を殺害していました。
 ある夜、地元でも有名な美女(23歳の方)が一人、加古川駅付近を
歩いていた時 不幸にも数人の米兵にレイプされその後殺すにも苦し
みながら死んでいくのを楽しむため体の両腕・両足の付け根の部分に
銃弾を叩き込み道路上に放置したまま立ち去りました。
 瀕死の状態をさまよっていた時、運良くその場を通りがかった地元
でも有名な医者に発見され腐敗していた両腕・両足を切り落とすこと
を代償に一命を取りとめました。
しかし、自分の美しさにプライドを持っていた女は生きることに希望
が持てず国鉄(当時)加古川線の鉄橋上へ車椅子で散歩につれられて
いるスキをみて車椅子を倒し、両腕・両足のない体で体をよじらせ鉄
橋の上から走ってきた列車へ身投げし自殺しました。
 警察、国鉄から多くの方が線路中で肉片の収集をしましたが、不思
議なことに首から上の部分の肉片は全くみつからなっかたとのことで
す。しかし時代が時代だったもので数日経過すると、その事件を覚え
ている者はほとんど居なくなりました。
事件が起こったのは、数ヶ月後のある日です。朝は元気だった者がな
ぜか変死を遂げるようになってきました。それも一軒の家庭で起こる
とその近所で事件が起こるといった具合です。警察も本格的に動き出
し、事件が起こった家庭への聞き込みではなぜか共通点がありました。
それは死亡者は必ず、死亡日の朝に「昨日、夜におかしな光を見た」
というのです。実際に当時の新聞にも記載された事件であり加古川市
では皆がパニックになりました。加古川所では事件対策本部がおかれ
事件解決に本腰が入りました。
 そこである警察官が事件が起こった家庭を地図上で結んでみると、
あることに気がつきました。なんとその曲線は手足のない、しかも首
もない胴体の形になりつつあったのです。こうなると当然 次はどの
あたりの者が事件に遭うか予測がつきます。そこで前例にあった「光」
を見た者は警察に届け出るように住民に知らせました。やはり、曲線
上の家庭では「光」を見たといい死んでいきました。しかし、実は
「光」ではなかったのです。
 死者の死亡日の朝の告白はこうでした「夜、なぜか突然目が覚め
ました。するとかすかな光が見え、見ているとそれはますます大き
な光となります。目を凝らしてみると何かが光の中で動いているの
が見えます。物体はだんだん大きくなりこちらへ近づいてきます。
その物体とはなんと、首もない両腕・両足のない血塗れの胴体が肩
を左右に動かしながら這ってくる肉片だった。ますます近づいてく
るので怖くて目を閉じました」というのです。
 次からも、その同じ肉片を見た者は必ず死にました。そこで次
は自分だと予想した者が恐ろしさのあまり加古川市と高砂市(隣
の市)の間にある鹿島神社(地元では受験前など多くの人が参拝
する)でお払いをしてもらいました。すると「暗闇のむこうに恐
ろしい恨みがあなたを狙っているのが見えます。お払いで拭いき
れない恨みです。どうしようもありません。唯一貴方を守る手段
があるとするならば、夜、肉片が這ってきても絶対     に
口で             と 回叫んでこの神社の を呼
びなさい」といわれました。
 その夜、やはり肉片は這ってきましたが恐怖に耐え必死に目を
開いて「    」を 回唱えました。すると肉片はその男の周
りをぐるぐる這った後、消えてしまいました。通常、話はこれで
終わりますが、やはり恨みは非常に強く、その男が旅へ出てもそ
の先にて現れました。その後、その方がどうなったかは知りませ
ん。ただ非常にやっかいなことにこの話は、もし知ってしまうと
肉片がいつかはその話を知ってしまった人のところにも現れると
いうことです。