2002/04/25 (木) 21:03:45        [mirai]
「寝る前に、お話しひとつしてあげますよ・・・。
リップ・バン・ウィンクルの話しって知ってます?
いい名前でしょう?リップ・バン・ウィンクル・・・。
彼がね、山へ狩りに行ったんですよ。山へ狩りに・・・。 」

「そこでね、小人に会ったんです・・・。
何ていう名前の小人だったかは忘れましたけどね・・・。
随分昔の話しだから・・・。とにかくその小人に会って、ウィンクルは、
お酒をご馳走になったんですよ・・・。そのお酒があまりにもおいしくて、
どんどん酔ってしまったんです。そして、夢を見たんです。
眠りにおちて、夢を見たんです・・・。 」

「その夢はね、どんな狩りでも許されるという素晴しい夢だったんです。
ところが、その夢がクライマックスに達した頃、惜しいことに目が覚めて しまったんですよ。
あたりを見回すと、小人はもういなかった。
森の様子も、少し変わってた。
ウィンクルはあわて、妻に会うために村へ戻ったんです・・・。
ところが、妻はとっくの昔に死んでたんですよ・・・。
村の様子も、全然変わってましてね。わかります?つまり・・・、
ウィンクルがひと眠りしてる間に、何十年もの歳月が経っていたんですよ・・・。
面白いでしょう? 」

「え、その酒の名前?」
「ラムに、クァントロー。それにレモン汁を少々。」
「X、Y、Z(エックスワイゼット)。そう、これで終わりって酒だ!」