2000/10/26 (木) 07:17:32 ◆ ▼ ◇ [mirai]えんま【閻魔・魔・焔魔】
えんまⅠ (梵Yamaの音訳。「手綱」「抑制」「禁止」などの意。「遮止(し
ゃし)」「静息」など種々に訳し、また、死者の霊を捕縛する「縛」とも、平
等に罪福を判定する意の「平等」とも訳す。また、古代インド神話では、兄妹
の双生児であるところから「双」とも。また、Yama-rDjaの音訳、「閻魔羅
社」「摩邏闍」などを略して「閻羅」「羅」などともする)仏語。死者の
霊魂を支配し、生前の行ないを審判して、それにより賞罰を与えるという地獄
の王。閻魔王。閻魔大王。閻魔羅。閻羅。閻羅王。*霊異記‐下・三五「死し
て魔の国に至る」
Ⅱ
1 (「借る時の地蔵顔、なす時の閻魔顔」から)借金のある人。*雑
俳・柳筥‐二「借りたのをなすが閻魔はきらい也」
2 (Ⅰの像が恐ろしい顔をしているところから)借金取り、掛け取り
などの類。*雑俳・軽口頓作「ゑんまいなすにあせかいた」
晢の庁(ちょう) 閻魔大王が死者の生前の行為を審判して、賞罰をする法
廷。閻王庁。閻羅の庁。
晢の=帳(ちょう)[=帳面(ちょうめん)]に付(つ)く 閻魔王の帳面
に、その人間の生前の罪が記録される。転じて、あの世のものとなる。死ぬ。
閻魔帳につく。