家に帰る。午後遅くの裏のポーチ。ラスキーを見ると、向こうは逃げようとする。 それから、おずおずと不安そうに転がってみせる。彼を抱き上げ、 ポーチの端に座る。私だと解った瞬間、はっきり態度を変え、 キュンと鳴いて鼻を擦り付けてくる。 この瞬間、彼は私の猫だと悟り、石造邸を去るときには連れていこうと決心した。