別に僕だって、前園の｢プレー｣が嫌いな訳ではない。
あのスタイルにはやっぱり魅力を感じるし、今後次第では日本サッカー界を背負っていく可能性だって残されていると思う。

僕が気に入らないのは、その｢態度｣だ。
その｢サッカーに対する態度｣というのが、非常に気に食わない。

この前の彼の、チーム敗戦後のインタビューに、それは象徴されている。
チームが敗れ、ロッカールームに向かう途中ではいたセリフ。
「・・・ったく、あいつら勝つ気があんのかねー？」

この言葉通りかは自信がないが、こんなような内容のことを話していたのだ。
まさに、「はあー？」という感じである。

｢勝つ気があるのかねー？」というセリフは、他のチームメイトと、自分が｢違う位｣にいることを、裏で示している。
まるで、｢俺の方が上だ｣的な発言だ。
「俺はチームメイトよりも偉い身分で、あいつらとは違うんだ、別なんだ」という内容の発言。

こんなことは僕らが言えばいいことだ。
サポーターやオーナーが言えばいいことなのだ。
だが、「同じ仲間」であるはずの選手が言っちゃいけない。
ドゥンガクラスの人が言うならまだわかるが、｢負け犬｣で｢都落ち｣の彼が、こんなこと言っちゃいけないのだ。
はなはだしい｢勘違い｣をしていると言わざるをえない。

そう、前園に付きまとうのはいつもこの｢勘違い｣のイメージなのだ。