俺は日本を旅立つ。 泳いでは草を敷き、狩しては煙草を吹かす…。 親しい祖先の人々がそうしたように。 海風は俺の肺を焦がすだろう、砂漠の火は肌をなめすだろう。 俺は兇暴な眼をもって戻ってくる、鋼鉄の四肢と鉄の牙とをもって。 人は俺を強族の流れというだろう。 金も貯めよう、無為残忍の暮らしもしよう。