2002/06/03 (月) 11:25:25 ◆ ▼ ◇ [mirai]「悲惨な戦い」
私はかつてあの様な
悲惨な光景を見たことがない
それは10年以上も前の
国技館の話です
片や巨漢の雷でんと
片や地獄の料理人、相撲界で唯一の凶器の使い手ハカチチブが
両者見合って 待ったなし
ガップリ四つに組んだその額からは
玉の様な汗がダラリンコンと
流れ出して来て
おもわずハカチチブのマワシをしめらすのだった
このしめったマワシがいずれ
あの不幸な事件を巻きおこすとは
あの 世にも恐ろしい戦いになるとは
誰も予想しえなかったのだ
全く引力とは恐ろしいもので
地上に浮いている物が
下へ落ちてしまうんだから
アレヨ アレヨ アレヨと思うまに
ハカチチブのマワシは落ちた
さすが天下のイヌ・エチ・ケー
すぐにテレビカメラを消せと命じたが
折も悪しくもアルバイトを使っていた為に
アップで放映してしまったのだ
また、ラジオのアナウンサーが、アナウンサーで
余計な事を言わなきゃ、見てない人はわからないものを
「大変な事が始まりました、ラジオの前の皆さん
すぐに、お近くのテレビのスイッチをひねってみて下さい」
などと言ったもんだから
見なくてもいい人まで見てしまったのだ
さすが日本の国技館
すぐに照明を消せと命じたが
折も悪くもパートタイムを使っていた為に
スポットライトをあててしまったのだ
又、何を思ったか、他の電気は全部消してしまったもので
くっきり
全国一千万の相撲ファンの皆さんは
意外な事実を知ってしまったのだ
でかいカラダにゃ(ちんけなもの)がつきものだと
そういう事実を知ってしまったのだ