王道節目の興行はファンとともに築き上げる。
この日、会見した馬場社長は言った。
「３０周年を迎えられたのもファンのみなさまのおかげです。
今回は感謝の気持ちを込めて
興行をファンと一緒につくっていく企画を考えました」。

全日本が提示するのは、出場候補選手３１人だけ。
組み合わせも試合方法も、試合数も出場選手も一切の制限はない。
天龍怒りの３０人がけ、武藤対ムタの二重人格スペシャルマッチ、
果ては渕対ブッチャーの金網デスマッチまで、アイデアは何でも受け付ける。
最終的には全日本のスタッフとマスコミの代表者がファンの意見を検討し
カードを決定するが、斬新なアイデアでもファンが「見たい」と望む試合なら
実現する可能性は十分ある。

募集は１人１試合限定ではないので、
シングル、タッグを織り交ぜ６～８試合程度の
マッチメークを応募することができる。
７・２０武道館のテーマは「明るい全日本」。
テーマに沿ったアイデアの方が採用されやすいかもしれない。
武藤も「これはファンからの挑戦状。受けてみたいね」と乗り気。
無限の組み合わせの中から選び抜かれたカードが、
３０周年の舞台を彩ることになる。