日本、ロシアを破って「ﾜｰﾙﾄﾞｶｯﾌﾟ初勝利」
　日露戦争で日本が勝った。日本がついに宿願のワールドカップ進出史上初の
勝利を挙げた。特に仇敵関係にあったロシアを相手に得た初勝利で日本列島は
喜びにあふれた。日本は9日、横浜国際総合競技場で行われたロシアとのH組競
技において後半6分、稲本が放った決勝ゴールでロシアを１－０で破った。
　日本はこの日の勝利で一勝一分（勝点4）になってH組の単独トップに上昇
し、ロシアは一勝一敗（勝点3）を記録した。この日の競技の殊勲者の稲本は
先日のﾍﾞﾙｷﾞｰ戦で初ｺﾞｰﾙをあげたのに続いて二度目のｺﾞｰﾙを記録した。
　前半を得点なく０－０で終えた日本は後半に入ってすぐから攻勢をかけた。
後半6分、日本の中田浩二がロシアのゴール前でグラウンダーのセンタリング
のボールをフォワードが稲本につなげ、これを稲本がｽﾄﾚｰﾄのインサイドシュ
ートをｺﾞｰﾙにつなげた。
　両ﾁｰﾑは前半は収支熾烈な攻防戦を繰り広げたが得点にはつながらなかっ
た。日本は27分頃によい機会を得た。ロシアの左側のエリアをすばやく疾走し
た中田浩二がペナルティーエリア付近からシュート、ボールはｺﾞｰﾙキーパーの
手を正面に弾き、走りこんだ中田英寿がこぼれだまを強力に蹴ったが、ボール
はｺﾞｰﾙの上を通過した。日本の最初のﾁｬﾝｽは消えた。
　ロシアも前半33分に得点のﾁｬﾝｽを得た。ロシアのフォワードがペナルティー
エリア左側からｺﾞｰﾙ前に侵入したピメノフに鋭いパス、ピメノフは力を振り絞
って足を出したが日本の楢崎キーパーがまずボールを引ったくり、得点に失敗
した。
　この日の数万のサポーターの熱烈な応援を背に受けた日本はツートップに鈴
木と柳沢、プレイメーカーに中田英寿と小野を立ててロシアに対抗した。
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