2002/06/20 (木) 20:44:10        [mirai]
ドライアイスって、良いよね…
うち、生協とってんですよ。
生協とってる家の人ならわかるだろうけど、肉とかなんとかの保冷用にドライアイスを詰めてくれるんですよ。
なんつーか、昔からドライアイス大好きなんですわ、私。
しかし、小学校の頃にシャレにならないことしでかしてから、学校にドライアイス禁止令を出されて以来めったに触れないものになっていたわけであり。
や、低温やけどさせたとかそっちの方向じゃなく。
20代の人なら覚えてるかな?
スプライトの緑色の1リットル瓶。
あれって、口が広かったじゃないですか。
だから、あの瓶の半分くらいにドライアイスを詰め込んで蓋をして、それが浸る程度に水を入れて、ガムテープで口をぐるぐる巻きにしたりしてたわけですよ。
小学校低学年のお子様が『気体膨脹』だの知るわけも無く、ガス抜き穴なんて心遣いがある訳ありません。
おりしも、夏休み。
友達連中とそれをもって、近所の山にクワガタムシ取りに行ったんですわ。
別名・夏休みの小遣い稼ぎ。
あ、うちの地方は当時ミヤマクワガタが大人気だったから、カブトムシはそこまであれじゃなかったんですよ。
しかし、いくら田舎のガキだからっつっても、暑いものは暑いんですよ。
当時はまだ保冷材なんてなかった時代ですから、そういう氷の類と川の水の冷たさが唯一の涼をとる方法だったんです。
んで、クワガタとかは昼間じゃなくて夕方のほうが取れるじゃないですか?
だから、日の高いうちは川で水遊びしてたんですよ。
その間、川沿いの葦原に『ドライアイス爆弾』は放置。
ガキだから、そんなモノ忘れて遊び呆けるわけですよ。
当然、それを置いた場所からもどんどん離れていくわけであって。
まぁ、このおかげでみんな命拾いしたわけですがね…
さて、問題。
炎天下にドライアイスを詰め込んで密閉したガラス瓶は、時間が経つとどうなるでしょうか?

答え。

爆発。

ボスッっというヤケに腹に響く重低音が15メートルくらい離れた葦原から響いたかと思うと
付近の葦が薙ぎ払われ
小さな水柱があがり
そして
きらきらと飛散する緑色のガラス片
降り注ぐ緑色のガラス片
怪我をする私達
呆然とする私達
そこかしこに上がる小さな水柱

不幸中の幸いは、葦が防壁になって、ガラスの飛散を最小限に抑えてくれたことです。
それでもみんな、腕とか背中とか切ったんだけどね。
そして、爆発音を聞いて駆けつけた農家のおっちゃんにしょっぴかれて小学校ですげぇ怒られましたよ、ええ。
夏休みの出校日、平和学習の全校集会前に校長先生から訓示があるくらいに。
それ以来、ドライアイスは高校に上がるくらいまで目にも触れさせてもらえませんでした。
おこさまの目の届かないところに保管してください。

ボクの憧れ、ドライアイス。
危険な爆発物、ドライアイス。
そんな白い宝石が今、私の前にっ!
実に6年ぶりにドライアイスが私の目の前にっ!
…いや、さすがにペットボトルに詰めたりしねぇっつーの。
地味ぃに洗面器に水を張ってドライアイスを入れて、ぽこぽこぽこ…
もわぁぁっと広がる、白い雲。
見てるだけで和みます。
10円玉乗っけて、じぃぃぃぃ…って音を立たせたり、表面に張った氷が爆発する様を楽しんだり。
使い方いろいろ、楽しみ方いろいろ。
ああ、ドライアイスっていいなぁ~
あの忌々しい思い出さえなければ。