2002/06/27 (木) 05:50:21        [mirai]
「どれみがおんぷでおんぷがどれみ?! おジャ魔女大パニック」より
マジョルカの作った魔法の薬を調味料と間違えてケーキにいれてしまい、それを食べたどれみとおんぷの身体が入れ替わってしまった。
おんぷママ「おんぷちゃん、今日は夕方からレコーディングよ」
お(ど)「えー!あ、あたし無理だよう」
おんぷママ「何言ってるの?」
お(ど)「あ、あたしちょっと今日は風邪で・・・ごほごほ」
おんぷママ「あら・・大変・・折角終わったらパパと一緒にステーキ屋さんで久しぶりにお食事しようと思ったのに」
お(ど)「おか・・じゃなくてママ、あたし頑張ります!」

ど(お)「えーと・・・」
はるか「今日は福引でステーキ当たっちゃったのよ! さあ、思う存分食べて!」
けいすけ「よかったな。どれみ」
ぽっぷ「お姉ちゃん、あたしのも少しあげるー」
ど(お)「い、いいのかなあ・・・・」
はるか「何言ってるの。こんな上等なお肉、今度いつ食べられるかわからないのよ。あんたの喜ぶ顔が見られると
思って、心をこめて焼いたのよ?」
ど(お)「あ・・はい・・それじゃあいただきます」
ごめんね、どれみちゃん。おんぷは苦笑した。


お(ど)「おんぷちゃん、ちょっといい」(箒に乗ったまま、天窓をコンコンと叩くどれみ)
ど(お)「あ、どれみちゃん・・・ちょっと待ってて」(天窓を開ける)
お(ど)「とほほ~」
ど(お)「どうしたの?どれみちゃん」
お(ど)「折角今日は家族揃ってステーキで夕食だったのに・・・」
ど(お)「え”?」
お(ど)「あたしがレコーディングで失敗ばかりして、結局時間が・・・・」
ど(お)「ほっ・・・」
お(ど)「え?どうしたの?」
ど(お)「あ、ううん。なんでもない・・・・」
お(ど)くんくん・・・・
ど(お)「な、なあに?どうしたのどれみちゃん・・・」
お(ど)「ステーキの匂い・・・」
ど(お)「や、やあねえどれみちゃん・・そんな訳ないじゃ・・・」お(ど)が口元をじいっと見ているのに気づいて、慌てて口を手で隠す。
お(ど)「おんぷちゃん・・・まさか今日のうちの夕飯は・・・・」(目が据わっている)
ど(お)「そ、そんな訳ないじゃない・・・松坂牛のステーキだなんて・・・」(ハッ!)
お(ど)「がおー!」
おんぷ(どれみ)が、どれみ(おんぷ)を押し倒した瞬間、唇が触れてしまう。途端に、小さな爆発が起こって二人の身体が元に戻る。
どれみ「あ・・・な、なに?」
おんぷ「戻った・・・の?」
どれみ「戻った~」
おんぷ「戻ったね!」
どれみ「・・・・ああ、やっぱりステーキ」舌先で唇を舐めたどれみは、肩をがくりと落とす。
おんぷ「ど、どれみちゃん・・ごめんね・・・どれみちゃんをがっかりさせちゃいけないと思って・・・」
そう云うなり、慌てて変身して、箒に飛び乗った。
どれみ「いいんだ・・・いいんだ・・・どうせあたしは世界一不幸な美少女ですよーだ・・・」
おんぷ「こ、こんど、うちの夕飯にご招待するわ。それじゃね!どれみちゃん」
どれみ「あ、おんぷちゃん!」(窓から逃げるように飛んでいくおんぷ)

おんぷ「どれみちゃんとキス・・・しちゃった」
遠ざかる春風家を見ながら、照れくさそうに笑って目を細めた。だからマジョルカはこの方法教えなかったのか。
どれみ「・・・えへへ」
飛んでいくおんぷを見ながら、頬を染めて、指を唇に当てた。