喘ぎたい。でも唇を離したくない。そんな半端な状態のせいか、口から涎がこぼれて顎を伝う。 「はうっ・・はっ・・」 おんぷの動かす指が強さを増してきた。その動きで判った。自分の事のようにさえ感じる。おんぷちゃん、もうすぐイっちゃうんだ・・・ 頭の中は、おんぷの事以外もう何も考えられなくなっていた。呼吸の名を借りて、おんぷの名前を連呼した。声にもならない声だ。 自分もイキそうだった。 おんぷがきゅうと自分の物を摘んだ瞬間、腰の奥底で何かがはじけた。 「ああああああああああっ・・あっ・・・・」 自分の声に重なっておんぷの声が聞こえた。 ずっと聞いていたいとさえ思った。 ビクンビクンと体が勝手に痙攣しているのを、他人事のように感じながら、二人は、くたりと力の抜けた体をベッドに横たわらせて、大きく胸を上下させた。