2002/07/03 (水) 12:46:28        [mirai]
夏学期の授業が始まって3週間が終わった。予想通り一番の苦戦を強いられているのが
「アメリカ文学」の授業である。現代のアメリカ文学でさえ理解するのに苦しいのに、
1600年代のアメリカ文学を読んでもさっぱり解からないのはあたりまえである。 

この授業では、毎回「ミニテスト」なる、「教科書をしっかり読んで理解しているか?」
をチェックするためのテストがあるが、これまでを合計すると、
24問中で正答はたったの2問という最低の結果になっている。 

もはや、私の実力でこのクラスをパスすることは不可能ということがよく分かった。
こうなるともう手段を選んでいられない。夏学期が始まった最初の週に、
少しでも仲良くなろうと、教授の部屋を訪ねた。
そして、「あなたが禁止している授業の録音を許可してください。私は留学生のため、
ときどきあなたの言っていることが聞き取れない時があるからです。」と切り出した。 

授業ではかなり厳しそうな印象のあった彼は、実はとってもいい人であった。
なんと、彼は、「録音を許可することはできないが、俺のノートをコピーさせてやる。
これさえあれば、授業中ノートをとる必要はないよ。」と言ってくれ、
メールですべてのノートをファイルで送ってくれたのである。感謝感激であった。 

また、幸運なことに彼はいわゆる「親日家」であり、
この他にも、バーミンガム近郊のトレッキング情報や日本食レストランなどの情報を
教えてくれたりして、本当に親しくなってしまったのである。