☆ 楽田社長 一問一答

―現在の受注状況は
「ども。おかげさまで、すでに十数件の問い合わせがあり、お客様ごとにカスタマ
イズしたプランを準備中です」

―政府から製造中止命令が出されましたが
「問題点については社内で検討を重ねているが、どれもこれも素直に納得できるよ
うなものではない。草の根的な創造力を否定する言いがかりに過ぎません」

―もう少し具体的にお願いします
「2000ccで２サイクルのどこが悪いのか。古い排ガス規制のままで走っている車は
どうなのか。現代だからこそ、ゆっくり走るための個性的な車も求められるのでは
ないか。ラクダセキュリティが誤作動するというなら、ほとんどの車についている
エアバッグはどうなのか。安全性を問題視するならテストに本物の人体を使うべき
ではないか。本当に走るかどうかは作ってみなければわからない、といったところ
です」

―申請や認可などは一切無視しているそうですが
「発表会でモックアップ(模型)しか披露できなかったとおり、実車はまだできてい
ない。それについてとやかく言われる筋合いはない」

―３億6000万円前納で納車時期不定が詐欺に当たるのではないかと言われています
「それは、お客様が判断されること。双方とも合意の上なら、外野が口をはさむべ
きではない。宝くじがはずれたからといって怒る人はいないでしょう。車そのもの
より、むしろ夢やロマンを買っていただくわけです」

―それでは車を作るつもりがない、とも解釈できますが
「私をはじめ各部署各課員に至るまでイカレポンチで、作りたくても作れないんで
す。作るつもりがないのとはワケが違う」

―実際に作れない車を売るのは詐欺では
「先ほども申し上げたように、お客様が納得されているなら詐欺ではない。私ども
に車を作る技術も知識もないことは十分に承知されているんです。こちらから嘘八
百を並べ立てて売りつけているわけではない。悪徳商法と一緒にしないで欲しい。
ぷんすか」

―今後の事業活動は
「イメージガールを立てて展開していきます。スレンダーで微乳の16～35歳がいい
ということで全社一致している。個人的にハメ撮りもしたいので、なんとかしてく
ださい」

―ありがとうございました
「んでば」