2002/07/12 (金) 18:33:29        [mirai]
幼馴染のR君。彼は仲間の誰よりも結婚も、
親になるのも早くて、30までに一戸建の 
家を構えるのが夢だと言っていました。
三人目の子供が生まれてすぐに彼の夢は 
かないました。まだ28歳でした。
「土地が狭いからな~。」と照れていましたが
 本当に嬉しそうでした。
子煩悩な彼は火事があったときに
すぐ逃げ出せるようにと 
子供達の部屋を一階に作りました。
もちろん防犯対策も万全でした。
新居で正月を 迎える事ができるのか
ヤキモキしていましたが、
なんとか間に合い、家族五人が 
お正月を新しい家で迎えました。
末っ子は両親と共に三階の寝室に、
お兄ちゃん二人は 
いづれ二部屋に分けることになってる
大きな部屋を、共同で使っていました。 
二週間ちょっとで震災が・・・
R君、ゆれの中を
必死で子供達のところに行こうとしたんだね。 
お兄ちゃんたちは、R君が見つかった
あくる日に見つかったよ。私は聞いただけだけど 
二人でしっかり手を繋ぎあってたんだって。
あれから奥さんはお嬢ちゃんを連れて 
名古屋の実家に帰られました。
おじちゃんとおばちゃんは
一人息子をなくして 
なんだか小さくなってしまいました・・・
でも、お兄ちゃんたち
別々の部屋にしてなくて 
よかったね。