2002/07/12 (金) 18:33:29 ◆ ▼ ◇ [mirai]幼馴染のR君。彼は仲間の誰よりも結婚も、
親になるのも早くて、30までに一戸建の
家を構えるのが夢だと言っていました。
三人目の子供が生まれてすぐに彼の夢は
かないました。まだ28歳でした。
「土地が狭いからな~。」と照れていましたが
本当に嬉しそうでした。
子煩悩な彼は火事があったときに
すぐ逃げ出せるようにと
子供達の部屋を一階に作りました。
もちろん防犯対策も万全でした。
新居で正月を 迎える事ができるのか
ヤキモキしていましたが、
なんとか間に合い、家族五人が
お正月を新しい家で迎えました。
末っ子は両親と共に三階の寝室に、
お兄ちゃん二人は
いづれ二部屋に分けることになってる
大きな部屋を、共同で使っていました。
二週間ちょっとで震災が・・・
R君、ゆれの中を
必死で子供達のところに行こうとしたんだね。
お兄ちゃんたちは、R君が見つかった
あくる日に見つかったよ。私は聞いただけだけど
二人でしっかり手を繋ぎあってたんだって。
あれから奥さんはお嬢ちゃんを連れて
名古屋の実家に帰られました。
おじちゃんとおばちゃんは
一人息子をなくして
なんだか小さくなってしまいました・・・
でも、お兄ちゃんたち
別々の部屋にしてなくて
よかったね。