2002/07/17 (水) 15:09:22        [mirai]
第2次大戦のイタリア戦線。決死の覚悟で町へ乗り込んだ米軍中隊に対し、
陽気でバカ丸出しの兵士が揃うイタリア軍が
「今夜は年に1度のお祭りだから、降伏は明日まで待ってくれ」と提案する。
米軍はそれを受け入れ、後方の司令部には激戦中とウソの報告を打ち、
敵兵や町民たちと共にドンチャン騒ぎを繰り広げる。
しかし、イタリア美女をめぐって両軍が対立。
そこへまた間の悪いことにドイツ軍が乗り込んできて……。
「ティファニーで朝食を」でおなじみのブレーク・エドワーズ
(ちなみに、奥さんはジュリー・アンドリュース)監督作品。
この映画でつちかったシニカルでアナーキーな作風は、
後の「ピンクパンサー」シリーズに受け継がれて大ヒットを記録した。
イタリアもドイツも巻きこんでのドタバタ戦争コメディなんて、
ほかにあっただろうか。
米軍中尉役のジェームズ・コバーンがいい味を出している。
どんな映画に出ても、どんな役を演じようとも、彼の全身からは体臭のように
「おかしみ」が立ちのぼる。にがみばしったいい男だが、
その演技は余裕とジョークを常に失わない。
アクションとコメディを結びつけた最初の俳優である。