舞台は19世紀末のニューヨーク。 天才科学者アレクサンダー・ハーデゲンは、婚約者のエマを目の前で強盗に殺されたことから、 「時間を逆戻りしてエマを助けたい」という思いに取りつかれる。それから4年。 アレクサンダーはついにタイムマシンを完成させて、エマが死ぬ直前の世界に戻っていく。 だが何をやっても、彼はエマの命を救うことができない。 「過去をどうすれば変えられるのか?」という疑問に対する答えを、彼は未来に求めようとする。 だが21世紀の世界でも彼はその答えを見つけられない。 それどころか彼が見たのは、科学技術に溺れて地球そのものを破壊してしまう人類の姿だった。 アレクサンダーはさらに時間を下って、80万年後の世界を訪れる。 そこでは人類が地上で生活するイーロイ族と、地下で暮らすモーロック族の2系統に進化していた。