2002/07/23 (火) 11:05:45 ◆ ▼ ◇ [mirai]
(キーンコーンカーンコーン・・・)
「んー?マイクのピンはこれかな?」
ガチャガチャ
ボソッ ボソボソ・・・
「あーあー どうですか? 後ろの席の人、聞こえますか? そうですか?う
ん、大丈夫みたいですね」
「えー 皆さんはじめまして。夏期講習の間皆さんの講師を勤めさせていただ
く空白です。 おっと、一学期に私の授業、受けた人も何人か居ます?」
「あ、いいですよ。挙手しなくて。はい、わかりました。やっぱり人違いじゃ
なかったようですね。また宜しくお願いしますね」
「じゃあ授業に入る前にちょっとだけ、簡単な説明します。この授業は『国公
立武将大学短期養成コースB』の『計略A』の授業です。皆さん、教室やコー
ス、合っていますか?」
「皆さん、大丈夫そうですね。じゃあ次にこのコースで使うテキストの確認で
す。これ。この白い表紙の本。真ん中に『計略A・B』と書いてあるやつです。
いいですか?あります?」
「あと、呂布語辞典。あ、もちろんこの講座は計略の授業です。授業ですが辞
典があれば便利です。必須ではありませんがあった方がより参考になると思い
ます」
「いやーそれにしても暑いですね。こんな暑い中で計略Aをやる、ある意味オ
ツな夏の過し方と言えなくもないですね。」
「え、思いませんか?まあまあ、そんな事言わずに。ね。私も頑張って皆さん
に教えますから」
「はい、じゃあそろそろ授業入りましょうか。まずはテキストの8ページです
・・・ん?」
「あらら、そこのあなた。遅刻ですか?」
「いえ、怒りはしませんけど。ただ前の方の席に空きがありますよ?折角だか
ら座ってみるのはどうかな、なんて」
「あ、そうですか・・・いえね、ちょっと寂しいかなあ、なんて。あはは」
「じゃあ今度こそ授業はじめましょうか。8ページの『落とし穴の基本』から
です。えー落とし穴を使う計略は比較的簡単かつ手間もかからず割と昔から使
われたりしてるんですが、最も簡単な単なる穴から、中に仕掛けを・・・」