NHKは、19日夜に総合テレビで予定していた海外の人気ドラマ「ER6・緊急救命室」 の第13話の放送を急きょ中止し、第15話に差し替えた。26日に予定していた第14話も 取りやめ、第16話を放送する。NHKは「精神に障害のある患者が医師を刺すシーンがあ り、病気に対する誤解や偏見を助長する恐れがあると判断したため」と説明している。 中止された2話は、医学生がナイフで刺され死亡、医師も重傷を負い大きなショック を受ける――との内容。放送中の第6シリーズの見せ場で、前週の予告編でも取り上げ られていた。19日は番組前に放送予定の変更と、中止する2話のあらすじを簡単にテロ ップで紹介しただけで、中止した理由の説明はなかった。 ただ、中止の2話は衛星第2とハイビジョンでは、昨年から今年にかけて計3回放送さ れていた。NHKは「当時は議論を尽くしていなかった」と説明している。 「ER」は米ワーナー・ブラザーズ・テレビジョン制作で、救命医療に携わる医師や 看護師を描いた社会派医療ドラマ。