2002/07/26 (金) 02:03:02        [mirai]
駅に走る道は雨で さらさらと川の様に 跳ね上がる水たまりの 夏の終わりの いらだちも濡れて 
冷め切った僕の視線 ぐっしょり重くなったスニーカーの脇流れて消えるさいだぁもよう
滴る雨は涙模様見せた 駅に走る道は雨で 濡れ鼠の僕を叩きつけた雨で
この濡れた踏切で いつまでも打ち付ける雨で 本当に思った事は初めて会った時のように
もう一度なんて言えるはずないのさ 夏の始まりの頃のようには

新しいそのスニーカーは君には鮮やかすぎた その切りすぎた髪もなんだかまるで少年みたいだ
そんな言葉でからかいあいじゃれあったあの日の思い出も滲む 夏の終わりの雨に泣いてる君はぶるーすぶるーす
遠くて君の肩も抱けやしない 雨の汽車は君を乗せ遠く 温もりも僕を包んでくれやしない
雨に濡れた水彩画 水滴のついたさいだぁの瓶を頬に当て冷たいと言って笑った君の夏は
もう滲んでぼやけた さいだぁぶるーす

離ればなれの時が僕らを変えてしまう 夏の喧噪を波がさらう虫が歌う 月明かりの下わかる
前とは違う 街路樹に立てば街は落ち葉の季節へ向かう 木枯らしに吹かれ砂埃を払う
行く当ても無く彷徨う春の雨の中で行く先も決めず 駅に走る道は雨で 濡れ鼠の僕を叩きつけた雨で
この濡れた踏切で いつまでも打ち付ける雨で 本当に思った事は 初めて会った時のように
もう一度なんて言えるはずないのさ 夏の始まりの頃のようには