子連れ狼が30年ぶりテレ朝で復活

不朽の名時代劇「子連れ狼」が約３０年ぶりにテレビシリーズとして復活することが２５日、分かった。
テレビ朝日が１０月から、月曜午後７時の時代劇枠で北大路欣也（５９）主演でスタートさせる。
ハードなアクションシーンは健在だが、
主人公の拝一刀（おがみ・いっとう）と大五郎（だいごろう）の、現代にも通じる親子のきずなを中心に描いていく。
　「子連れ狼」は７０年から６年間に渡り「週刊漫画アクション」に連載され、大人気を博した。
連載中に、若山富三郎さん主演で６本の映画が制作され、
７３年からは日本テレビが萬屋錦之介さん主演でドラマ化し、不動の人気時代劇となった。
「しとしとぴっちゃん　しとぴっちゃん　しとぴっちゃん」で始まる主題歌がヒットしたほか、
大五郎が父を呼ぶ「ちゃん」が流行語にもなった。
その後も、フジテレビが錦之介さん主演で単発ドラマ化するなど、
視聴者の間に強いイメージが残る作品となった。

主人公は元公儀介しゃく人の拝一刀とその子供の大五郎。
公儀介しゃく人とは、幕府の政策によって生まれた首切り役人。
しかし、一刀は何者かの陰謀によってその職を追われ、一族は全員切り殺されてしまう。
切腹を申し渡された一刀は大五郎とともに大立ち回りを演じ姿を消した。
そして、３歳になる子供を箱車に乗せ、刺客道の旅を続けるというストーリーだ。

テレビ朝日関係者は
「これまでは、非情なる世界のアクション時代劇という要素が強かったが、
今回は親子の情愛を大切にしたい」と話している。