> 2002/07/28 (日) 12:36:42 ◆ ▼ ◇ [mirai]> > そうまで言ってくれるのなら、とNASAに就職を決めた漏れは
> > 家に帰る途中、2流3流企業に対して就職活動をしている大学生どもに
> > 心の中で「漏れはNASAだぜ」とつぶやき、優越感にひたりながら
> > ある計算をしてみた、通勤時間である。いかん、と思った。
> > 行きはジェット気流のおかげで16時間、向こうで仕事を8時間し、
> > 帰りの飛行機が今度は19時間。だめだ、時差の影響を考慮にいれても
> > 絶対夕方6時のアニメ枠に間に合わない。帰ったらすぐに断りの電話を
> > NASAにしようと決めた。そんな時だった、肩を叩かれたので振り返ると
> > 「久し振りね、空白君」
> > (続く)
> 中学の時の同級生田中だ、下の名前は..理恵だったかな?
> 「どうも、それにしても田中さんよく漏れだってわかったね」
> 彼女と会うのは卒業以来だから、7年ぶり位だろう。
> 「空白君全然変ってないんだもん、すぐわかるよ」
> 「そうかなぁ。ところで田中さんは今何してるの」
> 「私?就職活動の帰りなの。ほら、来年卒業でしょ、でも結構大変なのよねぇ。
> 空白君は?」
> 「ああ、漏れは就職決った。NASAに」
> (続く)
結局その後は漏れの就職決定の経緯を話しながら電車を
降りたのだった。かっこつけたいじゃないか、
昔好きだった女の前では。辞退しようと思っていたのだが
彼女に話してしまった以上NASAに勤務しないと嘘つきに
なってしまう。仕方ないので漏れは4月からNASA職員だ。
世間一般から見てこれはサクセスストーリーなのだろうが
漏れの心は晴れなかった。そして、4月になった。
(続く)
参考:2002/07/28(日)12時30分05秒