2002/08/04 (日) 03:15:27        [mirai]
◆ふるやのもり◆
 昔々、おじいさんとおばあさんが馬を一頭飼って住んでいました。ある雨が
ふる晩、どろぼうが馬をぬすもうと天井にあがって、おじいさんたちが寝るま
で待っているうちにいねむりをはじめました。
 そこへオオカミも馬を食べようと家の戸口にやってきました。おじいさん
「おばあさん、この世で一番おっかないものはふるやのもりだなー。」オオカ
ミ「おれよりもおっかない「ふるやのもり」ってどんなやつだ。」家の屋根が
いたんでいると雨がもってくるのが「ふるやのもり」ですが、オオカミは知ら
ずにおそろしい生き物だと思いこんでしまいました。
 そして雨がすごいいきおいでふりだすと、おじいさんとおばあさんは大慌て。
騒ぎを聞いてオオカミが逃げ出したところへ、目を覚ましたどろぼうがオオカ
ミを馬と間違えてとび乗ったのです。
 びっくりしたオオカミは「ふるやのもり」にとびつかれたのだと思ってあわ
てて走り出しましたとさ。