やくざに拐かされた堅気の娘を取り返しに行くシーン。 博打打ちらしく博打で勝負しようということになるが、当然いかさまである。 賽の仕掛けに気づいて壺師の手をねじり上げるが手からは本物の賽がこぼれ落ちる。 何とニセモノの賽は、その壺師がとっさに後ろ手に放り上げて、 天井にカンカンと刺さっているのだ。ありえなーい。 しかもこれよーく画面を見てないと気づかないように撮られている。 お竜さん、右から左へグーとにらんでいく、もう貫禄十分。 ふと、手水鉢に目がいく。手水鉢に張られた水面に天井に刺さった賽が映っているのだ。 お竜さん頭のかんざし抜いてひゅっと天井に投げる。 かんざしが刺さると同時に天井のいかさま賽が落ちてくる。 懐の合口の小尻でその賽をカンと叩き割るといかさまがばれるというような。