2002/08/24 (土) 21:57:58        [mirai]
 いやぁ、もう9月だっつーのに、なんだよ、この暑さはよ!
 暑い。
 ちょお暑いぜ!
「暑いね浩之」
 隣を歩いていた雅史が、まるで俺の心を読んだかのように言う。
 読んだのかもしれない。
「読むなよ」
「なにが?」

 
 一方その頃!
 浩之の幼馴染、神岸あかりは・・・
 パカラッ、パカラッ、パカラッ!!!!
 ひひぃ~んっ!!!
「ひ、浩之ちゃ~ん!!」
 振り落とされまいと、必死にしがみついていた!!
 暴れ馬に!


「暑いよなぁ・・・ホントに今9月かよぉ!?」
「まぁ、9月も始まったばかりだしね」
 かぁー、だりぃな・・・
「しゃーねー」
 何がしょうがないのか知らんが。
「ヤック行こうぜ、雅史」
「いいね」
 ってーか、おまえ、汗かけよ。


 一方その頃!
 浩之の幼馴染、神岸あかりは・・・ 
「いたぞ、こっちだっ!」
「威嚇射撃などいらん! 問答無用で射殺しろ!」
「絶対生きてかえすなぁっ!!!」
「ひ、浩之ちゃ~ん!!」
 見つかるまいと、必死に隠れていた!! 追われていたのだ!
 マシンガンを持った兵士たちに!


「うわ、込んでるな~」
 ちっ、みんな考えることは一緒か・・・
「みんな考えることは一緒だね」
「読むなよ」
「なにが?」


 一方その頃!
 浩之の幼馴染、神岸あかりは・・・
「我々は、地球人代表にキミを選んだのだ」
「さぁ、答えたまえ」
「上岸あかり、キミは、我々にメフィラス同盟に、人類を含む地球の全資産を、
無条件で譲渡するかね?」
「さぁ、答えるのだ! 神岸あかり!!」
「ひ、浩之ちゃ~ん!!!」
 

「あぁ~あ、暑いなぁ」
「暑いね」
「暑いが、平和だよな」
「平和だよね」

 一方その頃ぉっっっっ!!