2002/08/24 (土) 21:59:53        [mirai]
「ふふふっ・・・」
「んだよ突然。気持ち悪いやつだな・・・」
 朝、いつものようにあかりと登校していると、突然あかりのやつが、俺の顔を見て笑い
出したのだ。
 問いただしてみると、あかりは楽しそうに言った。
「今日見た夢にね、浩之ちゃんと雅史ちゃんが出てきたの・・・それ、思い出しちゃって」
 そう言って、再びクスクスと笑う。
 なんだかわからないが、よっぽどおもしれぇ夢だったんだろーな。
 気になった俺は、聞いてみることにした。
「んで? どんな夢だったんだよ?」
「え?」
「夢だよ夢。どんな夢を見たか、俺に教えろ」
「うん、いいよ」
 あかりは笑いながら話し出す。
「裸の浩之ちゃんがうずくまっててね―――」
「え?」

「それでね、雅史ちゃんが、浩之ちゃんのお尻めがけてゴルフクラブを振り下ろすの、『あ
はは、ゴルフだゴルフだっ!』って笑いながら・・・、浩之ちゃんは泣いて『やめてくれ、
やめてくれ雅史!』って泣き叫ぶんだけど、雅史ちゃんはぜんぜん取り合わなくて・・・とに
かく、すっごく面白かったよ!」

「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「そ、そうか・・・面白かったか・・・」
「うん! とっても面白かった!」
「・・・」
「・・・」
「もう一度見たいなぁ・・・」

 なぜ俺を見る。