相馬光子は目を覚ました。木に引っかかったまま昏倒していたが 約3時間は意識を失っていた。起き上がると貧血のように眼前がクラクラする。 それに頭部を激しくぶつけたので鈍い痛みが残っている。それに右足に新たな 傷を受け移動を奪われる。 そしてその痛みを増す光景が眼前に広がっていた。 自分の約5メートル先は暗い夜の空を紅く照らしていた。部分的に蒼く、緑が 炊き登る。炎だ・・・!炎が目の前に! それは月岡彰の手段でありそれは着実に少しずつ炎は広がっていた。 火の源点はD・6風の影響なのかそこから北上するように炎は侵入していた。 相馬はまず上へ逃げた。沼井はいないのか?そんな不安も抱くも炎を前には 仕方ない。右足を引きずり展望台へ這うように登っていった。(実際はそんな 這うほどの急な坂ではないが負傷により) 展望台の柵へ5分掛けやっとたどり着く。柵を沿うように廻る。 展望台内へ入ると鎌が残されていた! (やった!武器があった!) 希望の光が絶望感の中僅かに照らす。 そして柵から状況を見渡した。