2002/09/01 (日) 12:20:23 ◆ ▼ ◇ [mirai]芸能人もかなわない、テレビショッピングのカリスマ社長
現在、芸能人以上に有名になってしまった一般人と言えば、「ジャパネットたかた」の高田明社長(54)だろう。
若作りの上に長崎訛りを巧みに操り、もうすっかり旬を過ぎた芸能人らを従えて、
コントとしか思えないかけ合いがいつも笑いを誘う。高田社長はダチョウ倶楽部、
桑野信義、新田恵利、モト冬樹、大東めぐみなどに対して必ず大げさな商品説明をする。
このとき彼らは、「これはすごい!」、「この商品いただけませんか?」、
「さっそく申し込みますよ」と決まり文句連発のクサイ芝居で答えるだけ。
この水戸黄門のようなワンパターンが視聴者に安心感を与えるせいか、出演する芸能人は、
視聴者の好感度も格段にアップするという。
だが、マネジャーたちの話によると、この番組に出た後、彼らは精神的にかなり落ち込むらしい。
それもそのはず、誰もが生きるためにプライドを捨て、あの白々しいせりふをしゃべっているからだ。
実はあの仕事はかなりおいしくて、
タレントたちは1本につき、40万円から70万円ものギャラをもらっている。
それに加えて、「ジャパネットたかた」のテレビショッピングは、
深夜どこかのチャンネルに登場しない日はないくらい頻繁にオンエアされているから、
名前を売るには最適なのである。なんと地上波では全国50の放送局で年間約7300本の番組を流し、
CS放送では24時間専用チャンネルを持っている。
これほど出演の機会が得られるのであれば、
売れない芸能人が起死回生を狙って出てみようと考えるのは当たり前。
ただ、ダチョウ倶楽部とのかけ合いを見ていればわかると思うが、
高田社長は芸能人には絶対に媚びない人として有名だ。
だから、「俺は一般人とは違うんだ」と威張っていたり、台本通りに演じなければ、
すぐに切られてしまう。
高田社長自身、16年前に小さなカメラ店を創業したときは、佐賀県・嬉野温泉の宴会場に出没しては写真を撮り、
深夜にプリント、早朝に販売して生計を立てていた。恥を忍んで、銭湯で商品を売ったこともある。
以前はこんな苦労人だったからこそ、449億円の売上高を誇り、大金持ちになった今も、
努力せずして売れない芸能人には容赦ない。
「ダメダメ、『すごいですねえ』と言うとき、驚いた表情が出ていない」、
「そんな演技じゃ、君と同様に商品まで売れなくなってしまう!」。
こんな罵声に耐えてこそ、ダチョウ倶楽部のように社長にかわいがられるのだ。