>モビルスキー 2001/01/29 (月) 05:09:43        [mirai]
> > 自然との対立姿勢にあったゲルマン人的視点から観測しているようだが、そもそも
> > もののけ姫の舞台とは原始日本、及び広葉樹林地域であって、そこでは人々は対立
> > ではなく共存状態にあり、シシ神とはその原始・本質的共存状態の象徴であって、シ
> > シ神殺しとは農耕民(利便を追求した現代人)との相反性の現れであり、はなさかじ
> > じいは自然の消化によって(畑作的に)成立している農耕民の原罪のメタファーであ
> > って、弱者のルサンチマンを吸収して成立したキリスト教に回答を求めると言うの
> > は完全に誤りだと思うが。
> わかりやすくいうと(´ー`)自然の流れに殉じて生きる人達を描いているのに
> 農耕のためにそれらのサイクルに背いてそれを正当化したキリスト教徒に基づいた視点
> では、読み解く鍵が違うのでは無いかということかい?
> じつはまだ読んでない(´ー`)しかしてカバラの起源はキリスト教やヤハヴェ以前の
> 自然崇拝のあたりに起源を発していたように記憶しているけど?

いや、宮崎駿の企図が自然と文明人の不可避的な対立の描写にあり、漫画版ナウシ
カで描いた浄化作用としての腐界の拒否と同一であるのだが、そのテーマは原罪か
ら目をそむけ続けるキリスト教と言う弱者理論とは本質的に異にし、否定でもある
ので、むしろディオニュソス的思想の聖典であるツァラトゥストラを出典とするべ
きなのであるが、にもかかわらずあえてキリスト教を持ち出すと言うのは作品に対
する批評や、解説ですらなく、単なる盲目的な自己陶酔に過ぎないと言うことさ。

参考:2001/01/29(月)04時49分38秒