> 2002/09/21 (土) 19:21:03 ◆ ▼ ◇ [mirai]> > 貴殿が総理大臣になったらどうするよ?
> 3069年。連邦のとある軍人の家系に一人の男児が生まれる。
> その男児の名はルドルフ=フォン=ゴールデンバウム。後にゴールデンバウム王朝銀河帝国初代皇帝となる男である。
> 彼は宇宙軍士官学校を主席で卒業し、20歳で少尉に任官した。
> 彼は中尉に昇進してペテルギウス方面に配転される。そこは、「宇宙海賊たちのメイン・ストリート」と称される
> 危険地帯だったが、勇躍して乗り込んだ彼は「ウッド提督の再来」と呼ばれる活躍をし、巧妙で容赦の無い攻撃
> によって海賊組織を壊滅させた。
> その攻撃は、降伏と裁判を望む者も遠慮なく宇宙船ごと焼き殺すほど苛烈であった。その行為に対する批判も
> あったが、賞賛の声はそれ以上に大きかった。
> 閉塞した時代の状況に窒息するような思いを味わっていた第二次銀河連邦の市民達は、この若い英雄を歓呼
> とともに迎えたのである。
> 西暦3097年、28歳にして少将となったルドルフは、軍籍を退いて政界に転じ、議会に座を占めると、「国家革新同盟」
> のリーダーとなって若い政治家たちをその人気の元に結集した。
> 幾度かの選挙を経て、ルドルフは勢力を飛躍的に広げ、熱狂的支持、不安、反発、無関心とが複雑に交錯する中で、
> 強固な政治的地盤を確保することに成功した。
> 彼は国民投票によって首相となり、さらに憲法に兼任禁止の条項が無い事を利用して、議会により国家元首に選任
> された。
> この事は、第二次世界大戦前のドイツにおける現象を酷似している。
> かのアドルフ=ヒトラーは、このように首相と大統領をかねた「総統」という役職につくことによって、絶対的な権力を
> 手に入れたのである。それと同じことが、29世紀末の銀河系で起こっていたのである。
> 「強力な政府を。強力な指導者を。社会に秩序と活力を!」
> 当時のルドルフはそう叫んだそうだが、いつしか彼はかつてのヒトラーと同様、批判勢力の存在を許容しえない絶対
> 的な独裁者として「終身執政官」を称し、西暦3111年に至って「神聖にして不可侵なる銀河帝国皇帝」となり、ここに
> 第二次銀河連邦は崩壊し、ゴールデンバウム王朝銀河帝国が誕生した。
> 同時に、この年、宇宙暦が廃され、帝国暦が制定された。
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参考:2002/09/21(土)19時20分12秒