>  2002/09/22 (日) 10:30:11        [mirai]
>  インターネット上に奇妙なウェブサイトがあるという。
>  そのサイトは、検索エンジンにも登録されていない。ロボット検索の網の手からも逃
> れるようにプログラムが組み込まれているため、何億という電脳社会の蜘蛛の巣からそ
> のページを拾い出すことは至難の業である。
>  それに加え、週ごとにそのディレクトリ及びサーバーが変更され、遊牧民の如くドメ
> インが移転するという念の入れようが、さらにそのサイトへの到着を困難にしていた。
>  時折、無料ホームページにも出没するらしいというのが専らの噂だ。
>  とは言え、そのホームページの特徴を正確に耳にしている者ならば、そのページを発
> 見することにさほど時間はかからないだろう。なぜなら、そのアドレスの中に必ず「m
> c」というアルファベット二文字が組み込まれているからというのがその理由である。
> つまり、あらゆるプロバイダのURLの最後尾に、「mc.com」やら「mc.ht
> ml」やらを付け足していけば、いつかはどこかで引っ掛かるという計算だ。
>  だが、そんな苦労をして、ようやくのことそのウェブサイトに辿り着いた時、喜びを
> 持ってそれを待ち望んだ人は、そのあまりの簡素さに言葉を失うであろう。
>  そのページには、黒い背景をバックに、フォントサイズ+3程度の「MC」という白
> いアルファベット二文字だけが浮かんでいる。それ以外、何の画像もなければ、ハイパ
> ーリンクもない。
>  ただ、その二文字の下に、一筋のテキストフォームと送信ボタンがあった。説明文な
> どはないが、少しネットに精通している者が見れば、その長さやデフォルトに@マーク
> がある以上、それがメールアドレス専用のアンケートフォームであることはすぐに分か
> るはずだ。
>  しかしながら、試しにアドレスを入力して送信ボタンを押してみても何も起こらない。
> 多くの人はそれで噂は悪戯だったかと憤慨するところだが、後にメーラーを立ち上げた
> 時、見知らぬメールが届いていることに驚くことになるだろう。送信元は例のホームペ
> ージアドレスになっている。要するに、CGIの自動返信プログラムが働いていたとい
> うわけだ。
>  そのメールの内容は以下の通りだ。
> ・氏名
> ・年齢
> ・職業
> ・住所(市町村まで)
> ・外見的特徴
>  それぞれの欄の下に一行分の空白があり、その返答を書き込めるようになっている。
> これだけ見れば、ただの履歴書風情だが、問題は次の項目だ。
> ・ターゲットの氏名
> ・ターゲットの年齢
> ・ターゲットの職業
> ・ターゲットの外見的特徴
> ・殺害動機
>  最後の項目の下には何もない。書きたいだけ書き込める。
>  発信元への「返信」ボタンを押して、上記の項目を埋め、最後に送受信ボタンを押せ
> ば全て終了だ。一・二日後に、早ければ当日内に、その返答メールが再びメールソフト
> に返ってくるだろう。
>  ちなみに、そのアドレスも一週間ごとに変更されるという噂。
>  以上、これだけ見れば、何のことはない、世に数万はあると思われる奇怪系サイトの
> 一つに過ぎない。噂に上る程の特殊性も触法性も非道義性もなく、その存在意義すら理
> 解できない。素人レベルの能力と悪戯心で作成可能だ。
>  だからこそ、このウェブサイトがメジャーになることもなく、常にアンダーグラウン
> ドを彷徨う知る人ぞ知る謎の世界であり続けられたのである。
>  ただ、一つだけ気にかかる留意点があるとすれば、MCとはマーダー・コーディネイ
> ター……殺人調整人の略であることぐらいだろうか。

http://jo.st45.arena.ne.jp/mc.html (゚Д゚)

参考:2002/09/22(日)10時26分51秒