2002/09/23 (月) 01:28:04 ◆ ▼ ◇ [mirai]アッテンボロー
ユリアン!こっちへ来て付き合えよ。そっちへ行くと不良がうつるぞ。しかし何だな、これだけ不利な状況の下で、帝国軍との決戦を迎えなきゃならんというの
に、誰一人恐れる風もないというのは大したもんだ。
ユリアン
ええ。
アッテンボロー
これも、司令官の人となりのせいだな。その人格的影響力、いや汚染力のすさまじさ、恐るべきものだ。連中だって、ヤン艦隊誕生以前は、真面目で堅苦しい軍
人さんだったに違いないぜ。まるでメルカッツ提督みたいにさ。
ユリアン
例外もあるんじゃないですか。
アッテンボロー
シェーンコップ中将のことか?
ユリアン
だけじゃないと思いますが。
アッテンボロー
じゃ、ポプランだな。あいつも生まれつき性格が良くなさそうだ。そうだ、良いことを教えてやろうか。
ユリアン
何です?
アッテンボロー
この世で一番強いせりふってやつさ。どんな正論も雄弁も、この一言にはかなわない。
ユリアン
只で教えていただけるんでしたら。
アッテンボロー
うーん、それも良いせりふだな。だが、こいつにはかなわない。つまりな、「それがどうした」というんだ。
ユリアン
はぁ?
アッテンボロー
ビッテンフェルトの通信文に、そう返事してやろうかと思ってな。
ユリアン
あまりおちょくると、後が怖いですよ。
アッテンボロー
ユリアン。正面からまともに闘って、帝国軍に勝つ目算は?
ユリアン
皆無ですね。
アッテンボロー
簡潔でよろしい。ということはだ、ここで何かをやらかしても、今更勝率が低くなることはあり得ない。従って、何をやらかしても不都合ではないということ
だ。
ユリアン
三段論法にもなっていないような気がするなぁ。
アッテンボロー
それがどうした。どうせ伊達と酔狂でやってるんだ。今更真面目になったって、帝国軍の真面目さにはかなわんよ。犬は噛みつく、猫はひっかく。それぞれに適
した喧嘩のやり方があるさ。
ユリアン
喧嘩か。
長文うゼ