風の音がやみそうにない夜は余計なことを考えてしまう 世界中でただ僕一人だけが許してもらえないような気分さ ねえ君はあのとき電話してきて ねえ君は本当はどうしようとした? 今テレビの画面で誰かが愛のためその銃をとった 風がまたひどく窓をたたいて台詞が上手く聞き取れないんだ ねえ愛という言葉ですませてきた ずっと昔からあやふやな感じ 昔この両手にかけられたプラスチック製のおもちゃの手錠 僕は1人ではずせなくなってしまい壊そうとしてきつく縛った ねえ君が愛してるって聞くたんび ふっとよぎるこのどうしようも無い感じ 今風が吹き抜けるこの街で僕は目をこらした 空のずっと先に夜明けを見つけようとして 暫く闇を見つめた 夜の街に向けうちはなつ僕らの銃声は 闇を貫いて夜明けまで届きそうなのに 風が只吹き付けるだけ