普通の人間にも平凡な永い人生を歩き或る駅路に到着したとき、 今まで耐え忍んだ人生をここらで開放してもらいたい。 気儘な旅に出直したいということにならないかね。 こちらは死ぬまで自分の線路をとぼとぼと歩いてゆくより仕方あるまい。