■2002.10.01 「聞いてください。オレはラーメン屋を開くのが夢なのです。」 「ほぉ。それはそれは。」 「かなりね、こだわりとかね、あるのですよ。」 「へえ。それはどんな。」 「まずライスおかわりは無料。」 「そんな細かいとこからかい。そんなんどうでもいいことだろ。」 「うれしくないの?」 「いや、まあうれしいっちゃあうれしいけど、もっと他にあるだろ。こだわるべきところが。」 「そうね。あと麺大盛りは100円増しかな。」 「こだわりっつうか、それはだいたいどこもそんなもんだろ。」 「そんでね、店の名前は『真珠湾』」 「なんかアメリカ人とか敵に回しそうな店名だな。」 「そう。オレは国際派を目指してるからね。」 「はぁ?言ってる意味がわからない。というか、肝心のラーメンにこだわりはないのか、お前は。」 「あるよ。流行りのご当地ラーメンだよ。」 「はいはい。それは何処の?」 「和歌山ラーメン。真珠湾だけに。」 「は?なんで?」 「だから、奇襲と紀州が。」 「あ~、弱いオチだなぁ。」