君は? と突然の来訪者に驚くガーレンの目がさらに見開かれていく。 その視線はしだいに上へと上がり、ほとんど天井を見上げるような状態になる。 「バカな…ッッ」 シコルスキーが頭上から襲いかかる。その所業はほとんど妖怪だ。 既知の外側で起きた惨劇の記憶にガーレンは堅く目を閉ざし震えた。 ロシアの英雄であっても妖怪は怖いらしい。