> 2002/10/12 (土) 15:22:37 ◆ ▼ ◇ [mirai]> > 3年前、金融屋やっていた。 いつものように追い込み行ったら、
> > ただ救われたのは、こいつらの親がきちんと出てきた事だった。
> 借りたもん返さないのが悪いんだろ
> と漏れは思うが実際やったら漏れも辞めたくなるんだろうな
なんか理不尽な感じがして、自分の最後の理性が足洗う方へ向いたんだよ。
あの子ら以外にもあったよ。最終的に足抜けしたのは…。
爺さん婆さん夫婦に追い込みかけた時だった。
ボロいアパートに住んでいて、漏れと兄さんが行ったんだけど、
孫ぐらいの漏れらに土下座して泣いてるんだよ。
「すんません。すんません。」って。
何も食ってなくてフラフラしててさ。所持金30円だった。
さすがに黙ってられなくて、兄さんに何されてもいいから漏れは助けたくなった。
こいつら見捨てたら、漏れ本当に無情になってしまう!って思った。
漏れも向いてないんだろうけど、その兄さんもこの仕事に向いてなくてさ。
顔が怖いのと、両親がこの世にいないから流れてこっち側来た人なんだよ。
「どうするよ。」って、追い込みとかもうどうでも良くなってきて
爺さんと婆さんに飯食わせながら、兄さんと逃がす話してたんだよ。
爺さんは、見るからに人の良さそうな騙されやすそうな感じで
まあ、案の定騙されたんだけどな。
婆さんと2人で、八百屋のクズ野菜を貰ってしのいでた生活だったらしい。
働くことも出来ず、年金もわずかだから本当に老いて地獄にいる状態だった。
漏れよりも兄さんが同情してて、段取りは全部兄さんがやった。
その為の金も、その後どうするかも全部。方法は一つ、「夜逃げ」だけ。
兄さんは、2人だけ連れて一緒に消えた。
漏れは知らない事になってるから、数日間だけバレないように気を張ってた。
事務所も、爺さんと婆さんだから追跡しなかった。
1ヶ月ぐらいして漏れが足抜けしたのをどっかで聞いたらしく、
兄さんから連絡がきた。爺さん夫婦と一緒にいた。一緒に暮らしていた。
漏れは、本気で誰かを救った兄さんをすごいって思ったけど、
兄さんは爺さんらに救われたっていってた。「婆さんの料理はうめーぞ」って。
実際にこうやって逃がす事もある。
でも、バレたら最悪は海の可能性だってある。
若い奴でヘラヘラしやがって、裁判所に逃げたらどうにかなるって思う奴ら、
そういう奴らからは、遠慮なく頂く。実際に自殺された事もあった。
でも、死ぬのはいつも騙された奴らばかり。
確信犯で借りる奴らは、上手く立ち回って逃げる。
悔しいな。どうにも出来ないからそう思うのかもな。
なんか、長くなってすまないね。
読むの疲れてないか?
参考:2002/10/12(土)15時19分11秒