ーピンポーン 連休という事もあり、俺の彼女が遊びにきた。 付き合って一年半になる彼女は遠慮することもなく 勝手にドアを開けて入ってくる。 「おじゃましまーす。晩ご飯買ってきたよ~。 あっ蚊だ」 パチンッ その乾いた音に、俺は思わずプレステ2のコントローラを落とし振り向いた。 合わせた手のひらをゆっくり引き離そうとしている。 俺の心の奥底で、何かがうごめいた。