2002/10/20 (日) 11:31:57        [mirai]
AN/APG-68(V5) Mechanisation - Velocity Search

Velocity Search はとても誤解されやすいレーダモードであり、多くの人からまるで冗談のようだと考えら
れているが、特定の状況下ではとても効果的に使う事ができる。VS は単一のモードであり、いかなるサ
ブモードも存在しない。目標捕捉カーソルでデジネートすると、直接 STT モードに遷移する(STT モードに
関しては RWS の項で説明されている)。

VS についての前提として、こちらに向かってくる最も速いコンタクトが通常最も脅威度の高いものである、
ということがある。VS は接近してくるコンタクトのみを表示する。

VS における大きな違いは、右側のレンジインジケータが速度インジケータになっていることである。そし
て、レンジを選択することはできない。VS レーダモードは 80nm 先までスキャンする。スクリーン底部のコ
ンタクトが近距離のコンタクトを表すのではない。これは接近速度が遅いことを意味する。スクリーン上部
にあるコンタクトほど、より速い速度で接近している。

別の大きな問題は、そのコンタクトを追い越す、つまりこちらから見て正の接近率を持つコンタクトは、た
とえ実際はこちらへ向かっていなかったとしてもそのように表示されてしまうことである。コンタクトがどの
ように見えるかは以下を参照のこと。