2002/10/29 (火) 21:33:50 ◆ ▼ ◇ [mirai]星野が巨人に対し選手時代から
不屈の闘志を燃やしていることは誰もがご存知だろう。
1969年のドラフト会議で巨人から1位指名が確実と言われながら、
巨人が指名したのは星野ではなく島野だった。
その巨人に対し通算35勝をあげているのは、中日のなかではトップである(と思う)。
その星野が巨人の優勝をアシストしたことがある。
それが1973年10月20日の対阪神戦である。
この年、セリーグは稀に見る大混戦であった。
オールスターまでは中日が首位を走っていたものの、後半戦は
江夏、田淵引き入る阪神が頭一歩出ていた。阪神は残り2試合でマジック1。
中日球場での中日戦、翌日の甲子園での巨人戦のどちらかに勝てば優勝である。
誰もが阪神の9年ぶり優勝を確信していたであろう。 先発は星野、江夏で始まった。
阪神は初回に先制したものの、2回に谷沢の逆転タイムリー、
4回には木俣 がダメ押しのホームランで江夏を攻略。
この試合で中日が負ければ巨人のV9を阻止できることがわかっていても
星野は投げつづけなければならなかった。
セカンドを守っていた高木は
「私も含め中日ナインは阪神に勝たせてやろうという気持ちだったと思う」 と言う。
マウンドに集まって「おい、勝つのか」と言っていたほど。
さらに「星野が真ん中にほうっているのがよく 分かった」とも。
しかし阪神はガチガチで打てない。そして星野は完投で4-2で勝利。
大差で勝っていたならまだしも2点差なら何とかすることができたのかも。
やはり星野は男の中の男。常に真剣勝負が信条なのだろうか。