2002/11/17 (日) 23:23:03        [mirai]
MITにいた時、ある緊急プロジェクトに入った。
ノーベル賞級の国家メダル受賞済みの教授たちも、いかに理解してよいか分からず
喧々諤々。
そこへ、Physical Society の会長や、この前無くなったが、科学大統領顧問の教授たちが
真の天才と呼ぶ男が加わった。
態度がでかく、最初のプロジェクト参加ミーティングに1時間も遅刻。
ノーベル賞級の教授が黒板に書く理論モデルと数式に凡才の私は理解するだけで
精一杯。他の居並ぶ教授たちやメンバーも恐らく同様。
そこへ、ドアを開けて入ってきた噂の天才。簡単な挨拶をした後、黒板を一瞥。
10数秒。課題説明無しに、議題内容と教授の物理モデルを瞬時に理解。
教授のモデルの限界と欠陥を述べたかと思うと、折角、教授が書いた黒板のモデルを消し、
僅か数十秒の間に、全く異なる観点から自分独自の物理モデルを考え、皆に説明しだした。
全員、ただただ唖然。スチューデントセンターでの昼食時には、天才の凄さに全員の話題を独占。
ノーベル賞級の教授たちや研究者が長い間解けない難問を、瞬時に解き明かした。
私の生涯で初めて会った天才。もう一度、死ぬ前に彼レベルの天才に会いたいが
無理なような気がする。