> > 日差しが眩しい。 > > 初冬に入ってずっと寒い日が続いていたけれど、今日はめずらしく暖かくて > > 寒くなったら困るからと厚手のセーターを着てきた事を後悔する。 > > 駅前のベンチに座りながら駅の出入り口を眺めると、この街も余り大きくは無いが > > 土曜日の駅前はそれなりに混雑するんだなと妙な感慨を覚えた。 > > ベンチに座ってぼーっとするなんて何年振りだろうか。 > > 今日、あいつがこの街に帰って来る。俺の頭の奥で微笑んでいるあいつの笑顔が > > すぅと浮かんで消えた。実らなかった初恋の想い出。 > > 「ひさしぶりっ。ねぇ私のこと覚えてる?」 > > そんな電話がかかってきたのは1ヶ月も前の話だ。 > > 今日、彼女が日本に帰って来る。 > 「つーかマンコだろ?」 > 俺のこの一言で、電話での会話が途切れたのは問題ではない。 彼女の最後の言葉が 「輝けよ」 だったことも全く問題ではない。 参考:2002/11/19(火)15時30分57秒