2002/11/22 (金) 00:55:35 ◆ ▼ ◇ [mirai]文春文庫に「食の自叙伝」という本があります。
淡谷のり子、北野武、宣銅烈、毛利衛などさまざまな分野の人が、
タイトルの通りどんなものを食べて育ってきたかを語っています。
その中で、高円宮憲仁親王が皇室の食事を語っていらっしゃいます。
面白い所を抜粋してみました。
「学習院の初等科は給食でしたが、中等科、高等科はお弁当を持ってきてもいいんです。
幼稚園と中1の頃だけはお弁当だったんですね、私は。でも、他の人のお弁当と比べて
自分のほうがいいという経験はほとんどなかったですね(笑)。アルマイトですか、何か
金属製のものがありましたよね、その中に普通のケチャップ御飯であるとかチキンライス
であるとか、それからあとは海苔がかぶっているものとかで質素なものでした。」
「~~~渡辺のジュースの素や、粉末ココア、丸美屋のふりかけ、ああいうものも買って
ました、『エイトマン』などのオマケのマンガシール欲しさに(笑)」
「(自分は皇族の中で一番下っ端なので、学生時代は一般の人に気付かれることも
なくラッキーだった~~)84年に結婚してからです、顔が知られだしたためにあちこち
行って気がつかれるのは。でも、それもただそれだけの話で、私はとにかく仰々しいこと
は
大嫌いだし、同じお客としてその店で楽しんでいるというだけなのでね、こちらも特別に
個室をとってどうのこうのということは全然しないし、西麻布の焼き鳥屋さんにもずっと
行ってます。いわゆる赤ちょうちんですよ(笑)。」
「(皇室の特別な食べ物は、正月の菱はなびらという餅、雉酒、新嘗祭の白酒・黒酒
というどぶろくの一種がある~~)一般のご家庭と違うのは、その三つだけじゃないで
しょうか。戦前はもちろんたくさんあったんだろうけれども、あとは、皇族だからという
ことでの特別な食べ物はないと思いますね。あまり変わらないですよ。面倒くさい
ときや時間がないときはピザを届けてもらったりもします。」
「最近になって僕はレストランみたいなところに入ると、『ああっ』と思ってクリームソ
ーダ
を注文したりするんですけど(笑)、子供にはできるだけ間食をさせないということで
キャンディみたいな甘いものは、1日1個、食後にだけということにしているし、うちは
おやつはないんですよ。」
凄い気さくな方だな(;´Д`)