2000/11/06 (月) 01:59:49        [mirai]
           私が始めて吉野屋に行ったのは、4年前の浪人が決まった寒い日の事でした。
                    大学に一つも合格できなかった事を、親にも言えず家にも帰る事ができずただ呆
                    然と歩いているとオレンジの明かりと共にいいにおいがしてきました。前を見ると
                    吉野屋の文字。腹も減っていたので私は迷う事無く吉野屋に入っていきました。
                    >「ご注文は?」と聞かれ私は「牛丼」といった。すると店員が「牛丼には並と大盛
                    りそれから特盛がございますが?」と聞いてきた。わたしがそれぞれの違いを聞く
                    と店員は丁寧に教えてくれ、私はとりあえず並を頼んでみた。注文してから約30
                    秒、私がくつろぐ間も無いうちに1杯の牛丼が運ばれてきた。食べてみると、これ
                    が旨い。見かけには肉と玉ねぎというシンプルなものだが、肉は噛むと旨みがジ
                    ューっと出てきて信じられない味を出すし、決して多いとは言えない玉ねぎも絶妙
                    なバランスで肉の味を引き出している。「まさに神業。」私が心の中で感動してい
                    ると一人の男が店に入ってきた。「ご注文は?」「大盛り。」店員と客のやり取りは
                    たったのこれだけだった。 
                    続