>  2002/12/03 (火) 03:40:26        [mirai]
> > みやざきかんとくへ
> > スタジオジプリのアニメーターさんたちがみんな
> > 死んだ魚の目をしているのはなぜですか?
> それはねおまえをたべるためさ(゚Д゚)

やがて、女の子は家に着きました。
「母さん、開けて」
「戸を押してごらん、カギはかかっていないよ」
狼が、そう答えました。
それでも戸が開かないので、女の子は穴をくぐって家の中へ入りました。
「母さん、おなかがペコペコよ」
「戸棚に肉があるからおあがり」
それは、狼が殺した母親の肉でした。
棚の上に大きな猫が来て、こう言いました。
「お前が食べているのは、母さんの肉だよ」
「母さん、棚の上に猫がいて、私が母さんの肉を食べてる、そう言ってるわ」
「嘘に決まってるさ。そんな猫には、木靴を投げてやるがいい」
肉を食べた女の子は、喉が渇いてきました。
「母さん、私、喉が渇いたわ」
「鍋の中のぶどう酒をお飲み」
すると、小鳥が飛んできて煙突に止まって言いました。
「お前が飲んでいるのは、母さんの血だよ。母さんの血を飲んでいるんだよ」
「母さん、煙突に小鳥が止まって、私が母さんの血を飲んでる、そう言ってるわ」
「そんな鳥には頭巾を投げてやるがいい」

肉を食べ、ぶどう酒を飲み終えた女の子は母親に向かって言いました。
「母さん、なんだかとっても眠くなったわ」
「こっちへ来て、少しお休み」

女の子が、着物を脱いで寝台に近づくと、母さんは頭巾を顔の方までかぶって奇妙な格好をして寝ていました。
「母さん、なんて大きな耳をしてるの」  「だからお前の言うことが聞えるのさ」
「母さん、なんて大きな目をしてるの」  「これでなけりゃお前がよく見えやしないからさ」
「母さん、なんて大きな爪なの」     「これでなけりゃお前を上手くつかめやしないからさ」
「母さん、なんて大きな歯をしてるの」
・・・
・・・
そして狼は、赤頭巾を食べました。

参考:2002/12/03(火)03時39分32秒