>  2002/12/13 (金) 19:56:13        [mirai]
> なんっていうかさ、もう、だ めだ。世界終わるよ。
> だ めだ。もう、なにやってもだ めだ。おしまい。
> もう希望とか、そういうのも何も無いよ。
> 結局、いつか終わりってくるものなんだよ。
> みんな自覚してなかったけど、それが来たんだよ。

おしまいの日が訪れた。
予告されていたにもかかわらず、それは唐突だった。
居場所を失い、或る者は狼狽し或る者は移住し或る者は悲観し或る者は……

高揚とも陰鬱ともいえる夜が明け、習慣でついブックマークにカーソルを伸ばすと
そこには現実が待っていた。


SOMEDAY SOMETIME SOMEWHERE


いつか、どこかで。





月日は流れ、人々は日常を過ごしていた。
観光客との戦いに明け暮れた日々を不意に思い出すことも少なくなった。
自分が愛した場所。
自分が流した涙。



xxxx/05/01

もう5月だ。
GWには何もすることがないが、どうせ仕事だ。
あーあ、イヤになる。
電車に揺られて駅を出て、馴染んだスーツで歩いていると
春の風はどこか懐かしい匂いがした。
原因不明のノスタルジアに身を包み、いつものより早めに出社する。
「おはようございます」
「おっ、今日は早いね。おはよ」
俺より10歳ほど年上の先輩が来ていた。他には誰も居ない。
話し相手が出来たせいで、ここぞとばかり話し出す。
「昨日はなんか無性にラーメンが食べたくなって
 来々軒のラーメンを食べてきたよ。
 そんなはずはないのに、久しぶりにラーメンを食べた気分だった」
困惑しながらも嬉しそうに話す先輩。

参考:2002/12/13(金)19時55分06秒