海外旅行も手軽に行けるご時世だが、世界一周には心躍るものがある。 東まわりだろうが、西まわりだろうがかまわないから、 地球をぐるっと一周すれば、達成感がすごいなという気がする。 マゼランなどの探検家は不屈の意志をもって世界一周に臨んだのだろう。 日本が、後に不平等条約と言われた日米修好通商条約批准のために、 アメリカへ使節団を派遣したのが万延元年(1860)。 この年の1月に横浜を出航し、50日ほどでサンフランシスコへ到着。 西海岸のサンフランシスコから船と汽車を使って東海岸のワシントンへ。 条約の批准を終え5月にニューヨークを出航し、大西洋を横断、 喜望峰をまわって9月末に品川沖に帰着。地球を一周したのである。