私たちが恋愛ゲームと向き合うとき、何を感じ、何を考え、そして、何を求めて いるのか。常に自己の立脚点を意識しつつも、そこに固執せず、守りに入らず、経 験の一つとして、自己を組み替えるための一つの契機として受け取ること、それが 要求されているのだろう。恋愛ゲームは、決して弱い自己を守り、自己の立脚点を 補強するための城壁であってはならないのだ。私自身も、それを肝に銘じていきた い、そう考えている。